人生をひもとく 日本の古典 つながる
人生をひもとく 日本の古典 3
つながる
つながる
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著者 久保田 淳 編著 , 佐伯 真一 編著 , 鈴木 健一 編著 , 高田 祐彦 編著 , 鉄野 昌弘 編著 , 山中 玲子 編著
ジャンル 書籍 > 単行本 > 文学・文学論
書籍 > シリーズ・講座・全集
シリーズ 人生をひもとく 日本の古典
刊行日 2013/08/20
ISBN 9784000286435
Cコード 0391
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 162頁
定価 本体1,800円+税
在庫 在庫あり
この本の内容
他人とかかわりなく生きて行くことは,誰であっても不可能です.人と人とのつながりのなかにこそ自分自身が存在しています.娘の恋人を苦々しくも祝福するスサノオ,気心の知れた友の早世をなげく紫式部,どこまでも母親思いの頼山陽…….親子の絆,夫婦の機微,友情と信頼など,古典のなかに描かれたさまざまな結びつきを探ります.
■編集部からのメッセージ
6月から刊行がはじまりました,シリーズ「人生をひもとく日本の古典」(全6巻)は,古典作品のなかに描かれた人びとの人生模様,その多彩ないとなみを味わうためのアンソロジーです.人がこの世に生をうけ,その生涯を閉じるまでの経験は各人各様ですが,誰しもの人生に通底するという観点から,『からだ』 『はたらく』 『つながる』『たたかう』『いのる』『死ぬ』という6つのテーマが設定されています. 8月は,第3巻『つながる』を刊行します.他人とかかわりなく生きて行くことは,誰であっても不可能です.人と人とのつながりのなかにこそ自分自身が存在しています.この巻では,親子の絆,夫婦の機微,友情と信頼など,古典のなかに描かれたさまざまな人間模様を探ります.
ひとつだけ,ご紹介します.
お手討ちの夫婦なりしを衣更
芭蕉と並び称される江戸時代の俳人,蕪村の句です.
不義を働いてお手討ちになりかけた二人だったが,どうにか許されて,無事に衣更の季節を迎えることができた,というものです.
何らかの理由があって,命拾いをした二人なのでしょう.「衣更」というところに,衣服だけでなく命までも新しく着替えたニュアンスが込められている,とのことです.「お手討ち」とは,物騒な話ですが,全体にほのぼのとした印象があり,何ともいえない人間のいとしさが感じられます.
このほかにも,娘の恋人を苦々しくも祝福するスサノオ,気心の知れた友の早世をなげく紫式部,どこまでも母親思いの頼山陽など,たくさんの作品と人物が採り上げられています.どうぞご一読ください.
紹介
この世のなかで、他人とかかわりなく生きて行くことは、できません。人とのつながりのなかにこそ自分自身が存在しています。娘の恋人を苦々しくも祝福するスサノオ、気心の知れた友の早世をなげく紫式部、どこまでも母親思いの頼山陽…。親子の絆、夫婦の機微、友情と信頼など、人と人とのつながり、さまざまな結びつきを探ります。
目次
2 夫婦の機微(政略結婚にも情愛がある-『万葉集』巻二・一〇三、一〇四
ああ、よかった、二人でいられるね-蕪村の句 ほか)
3 親子の絆あるいは絆(元祖・老老介護-御伽草子『二十四孝』
友情は喜び?それとも束縛?-上田秋成『雨月物語』「菊花の約」 ほか) 5 縁は異なもの(これもまた愛の暮らし-『発心集』第一「高野の辺の上人、偽って妻女を儲くる事」
あなたの気持ちはわかりました-歌舞伎十八番「勧進帳」 ほか)